お祝いでアレンジ メントを贈る際に、立て札やメッセージカードをお花に挿して贈ることが原則となっています。あまり仰々しくならないようにしたいという場合は、何も付けずに贈ることもあります。こちらでは、立て札やメッセージカードの基本的な書き方のマナーを知っていただき、安心な花贈りをしていただけるよう解説させていただきます。
Contents
アレンジメントに立て札(名札)やメッセージカードを付ける目的
メッセージカードはその名の通り、誕生日祝いや結婚祝いの相手の方にアレンジメントを贈る場合に付けるものです。
お花と一緒にお祝いのメッセージを伝えるために必要になります。
立て札は、主に店舗や企業にアレンジメントを贈る場合にお花に取り付けます。
目的としては、「誰に、誰が、どんなお祝いで」贈られたものかが分かるようにするためです。
これは、贈られた側と、飲食店や店舗なら店前を通られる方や周辺の方々に、新規オープンや移転オープンなどそのお店のお祝いごとを宣伝するためのものでもあります。
特にビジネスシーンでは取引先に贈ることも多いかと思いますが、これからの関係性やお付き合い、事業拡大のためのアピールにも繋がることだと思います。
アレンジメントの立て札(名札)・メッセージカードに記載する内容
【立て札の場合】
立て札に記載する内容は主に以下の通りになります。
1. 贈り先様の名前
2. 贈り主様の名前
3. 表書き
①贈り先様の名前
お祝いでアレンジメントを贈る相手の個人名、会社やお店の名前を記載します。
それ以外にも、特にビジネスシーンでは会社名・役職・名前をセットで記載する場合もございます。
シンプルにしたいという場合は、贈り先様の名前を省く場合もございます。
②贈り主様の名前
贈り先様の名前は立て札の一番下に記載します。
こちらも個人名、会社やお店の名前、会社名+役職+名前を記載するパターンがございます。
個人名(本名)で記載したくない場合は、あだ名や贈り先様に理解してもらえそうな名前を代わりに記載する方もいらっしゃいます。
一個人ではなく、何人かで(友人など)一緒に贈る場合は、連名で記載してもらうよう花屋さんに依頼することも可能でございます。
ただ、立て札のサイズはある程度決まっておりますので、記載する名前が多くなると一人一人の名前の文字が小さくなります。
その場合は、特に問題がなければ苗字のみの記載にされることをおすすめいたします。
あまり名前を出したくない場合や取引の関係で贈り主の名前を出せない場合は、未記載でも大丈夫でございます。
企業や団体、お店のロゴマークを入れることもできます。
③表書き
表書きとは、贈り物に付ける目録のようなもので、立て札でいうと開店祝いや移転祝いなどのお祝いを示す文字のことです。
文字は赤色で記載され、立て札の最上部か真ん中の段に記載されます。
この文字の内容を見て周辺の方やお店に来店された方に、そのお店や店舗が新規オープンしたのか、移転オープンしたのかなどを知ってもらえ、贈り先様にとっては宣伝となり集客にも繋がります。
【メッセージカードの場合】
メッセージカードは、はがきサイズ(150mm×100mm)とミニサイズ(110mm×60mm)がございます。
これは、アレンジメントのサイズとメッセージの量に合わせて花屋さんがバランスよく選んでつけます。
メッセージカードに記載する内容は特に決まりはござませんので、お好きなメッセージを書くことができます。
花屋さんにメッセージを伝えて作ってもらうことも、自筆のものをご用意、または花屋さんのメッセージカードに店頭で記入して付けてもらうことも可能でございます。
アレンジメントの立て札(名札)の書き方
こちらでは実際のお祝いのアレンジメントとお供え用のアレンジメントの立て札についてご説明させていただきます。
なお、これからご説明させていただく内容は、お祝いのスタンド花(スタンドフラワー)や胡蝶蘭も同じ書き方となります。
【お祝いのアレンジメントの場合】
①贈り主の名前
贈り主の名前は、会社名・店名・会社名(店名)+役職+個人名・個人名・〇〇一同などを記載します。
ビジネスシーンでは、贈り主名のみを記載しシンプルに仕上げる場合が多い傾向にあります。
名前の後は、「様」「様江」「様へ」などを入れて、最上部か真ん中に記載します。
②贈り主の名前
こちらも贈り主の名前と同様、会社名・店名・会社名(店名)+役職+個人名・個人名・〇〇一同(友人一同・スタッフ一同など)を記載します。
知人やお知り合いに贈る場合、あだ名や双方の間で分かる名前を代わりに記載してほしいというご要望もございます。
名前の後に、「より」を付けることもできます。「より」を記載するかしないかは特に決まりはございません。
あまり自分の名前を出したくないという場合や取引先との関係上名前を出せないという場合は、贈り主名は未記載で贈ることもできます。
③表書き
表書きは、お祝いの種類を示す立て札に記載する文字を意味します。
お祝いの種類、例えば開店祝い、移転祝い、周年祝い、就任祝い、竣工祝い、開業祝いなどそれぞれ記載する文字が決まっています。
· 開店祝い・・・祝御開店、祝開店、開店御祝
· 開業祝い・・・開業御祝、祝御開業、祝開業
· 開院祝い・・・開院御祝、祝御開院、祝開院
· 移転祝い・・・移転御祝、祝御移転、祝リニューアルオープン(リニューアルの場合)
· 周年祝い・・・○周年御祝、祝○周年
· 竣工祝い・・・竣工御祝、祝御竣工
· 就任祝い・・・祝御就任、就任御祝
· 当選祝い・・・祝御当選、祝当選
· 出演祝い・・・祝御出演
· 公演祝い・・・祝御公演
· 個展開催祝い・・・祝個展開催
上記以外のような文言ではなく、「○○おめでとうございます」という文章で記載することも可能でございます。
またよくビジネスシーンで使われる表書きが、「御祝」の2文字で、上記のお祝い事の全てに使うことができます。
迷われた時は、どんなお祝いにも使える「御祝」をご選択されるとよいでしょう。
【お供え・葬儀のアレンジメントの場合】
お供えや葬儀でのアレンジメントの立て札には、原則「表書き」と「贈り主の名前」のみを記載します。
表書きは、「御供」か「供」のどちらかになり、どちらか希望がある場合はそれを花屋さんにお伝えください。
あとは地域の風習などにより異なる場合があるので、それに合わせる場合は花屋さんにお任せするのが良いでしょう。
お供え花の立て札の表書きの文字は、黒色かグレイで記載されます。
贈り主の名前は、お祝い花と同様、個人名・会社名・店名・会社名+役職+個人名・〇〇一同となります。
ただお供え用の立て札の贈り主の名前には、お祝い花の立て札では可能である別名の記載はふさわしくないので避けるようにしましょう。
立て札の向きについては、お祝い花や胡蝶蘭の場合は横書き(横向き)でも縦書き(縦向き)でもどちらでも可能ですが、お供え用の場合は基本的なマナーでは縦書きと決まっております。
立て札(名札)の記載見本
立て札のベースは木目調で、サイズは240mm×100mmが多く使われています。
その他には、シンプルな白の厚紙やまわりに模様が入った厚紙などがございます。花屋さんによって何を使用しているか異なりますので、気になる場合は注文前に確認してください。
立て札の横書きと縦書きの記載内容は、基本的に同じ内容になります。
縦書きの場合は、右から「贈り先の名前」「表書き」「贈り主の名前」の順番が最もポピュラーな書き方となります。
花屋さんや地域によって、この順番や文字の位置などが多少変わってきますので、希望がある部分は花屋さんに伝えたり、注文完了前に花屋さんに確認しておくことをおすすめします。
まとめ
アレンジメントの立て札に記載する内容は、基本的には「贈り先の名前」「贈り主の名前」「表書き」です。
この中で用途やこだわりなどでどれかを省いたり、文言を変える場合は花屋さんにご注文の際に一度ご相談していただいたり、花屋さんに任せていただれば、マナーやその地域の風習に合わせて作成してもらえます。
メッセージカードの場合は、特にプレゼントをする相手に伝えたいメッセージがある場合は好きな文言を記載できます。
何かメッセージを添えたいけど、こういった場合は何て書けばいいのかと迷われたら花屋さんに聞いていただければ、これまでの事例などを教えてもらえるかと思いますので、お気軽にご相談していただければと思います。
当店も色んなご用途のお祝い花をお届けさえていただいておりますので、ご興味がある方は、ぜひ当店のホームページもご覧いただければ幸いです。
祝い花.com 神戸市北区の花屋 アークフラワースタジオ
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